「南アルプスの天然水をウォーターサーバーで飲みたい」「富士山の水とどう違うの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。南アルプスは3,000m級の山々が連なる日本有数の山岳エリアで、豊かな森林と花崗岩の地層が天然のフィルターとなり、ミネラルバランスに優れたすっきりとした軟水が生まれています。
かつてはサントリーが「南アルプスの天然水ウォーターサーバー」を提供していましたが、このサービスはすでに終了しています。しかし、南アルプス周辺を採水地とするウォーターサーバーは現在も複数存在します。この記事では、南アルプスの天然水の特徴と、類似の採水地を持つウォーターサーバーを比較しながら解説します。

南アルプスの天然水の特徴とは
南アルプス(赤石山脈)は、山梨県・長野県・静岡県にまたがる日本第二位の高さを誇る山脈です。この地域の天然水には以下のような特徴があります。
南アルプスの地層は花崗岩が中心で、雨や雪解け水が花崗岩層をゆっくり通過する過程で適度なミネラルが溶け込み、クセのないまろやかな味わいになります。硬度はおおむね30mg/L前後と低く、日本人が飲み慣れた軟水の中でも特に飲みやすい水質です。
富士山の天然水がバナジウムを多く含むのに対し、南アルプスの天然水はカルシウムとマグネシウムのバランスが良いことが特徴です。どちらが優れているということではなく、含まれるミネラルの種類と量に違いがあるということです。
味の違いは実際に飲み比べてみるのが早く、どちらもペットボトルで手に入ります。まずはサーバー契約の前に、南アルプス系の水が自分の口に合うか試してみるのも一つの方法です。
- 南アルプスの天然水は花崗岩層を通過してできる軟水
- 硬度30mg/L前後でクセがなく飲みやすい
- カルシウムとマグネシウムのバランスが良い
サントリーの南アルプス天然水ウォーターサーバーが終了した経緯
サントリーは長年にわたり「南アルプスの天然水ウォーターサーバー」を展開してきましたが、新規申込の受付を停止し、サービスを終了しています。終了の理由についてサントリーから詳しい説明はされていませんが、宅配型ウォーターサーバー市場の変化や事業方針の見直しが背景にあると考えられています。
サントリーの天然水自体はペットボトルでの販売が継続されており、スーパーやコンビニで購入することは可能です。ウォーターサーバーで南アルプス周辺の天然水を利用したい場合は、別のメーカーを検討する必要があります。
南アルプス周辺の採水地を持つウォーターサーバー
南アルプスそのものを採水地とするサーバーは限られますが、同じ山梨県・長野県エリアで採水している天然水ウォーターサーバーは存在します。
信濃湧水
信濃湧水は北アルプスの標高1,220mにある矢沢水源から採水しています。南アルプスではなく北アルプスですが、同じ日本アルプスの水系で、硬度16mg/Lという超軟水が特徴です。赤ちゃんのミルク作りにも適した水質で、天然水ウォーターサーバーの中では価格が比較的リーズナブルな部類に入ります。
信濃湧水:採水地がひとつに絞られていて、どこの水が届くのか分かりやすいメーカーです。硬度16mg/Lの超軟水なので口当たりが軽く、お茶やコーヒーの風味を邪魔しにくいのが持ち味。天然水は月額が高めになりがちですが、こちらは月額3,240円〜と抑えめの価格帯です。アルプス系の水を毎日の飲用にたっぷり使いたい方は、続けやすさの面でも見ておく価値があります。
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プレミアムウォーター(南阿蘇・金城・富士吉田)
プレミアムウォーターは複数の採水地を持ち、地域によって届けられる天然水が異なります。山梨県の富士吉田工場の天然水は、南アルプスに近いエリアで採水されたミネラル豊富な軟水です。非加熱処理にこだわっており、天然水の風味を活かした製法を採用しています。
プレミアムウォーター:南アルプスそのものを採水地としているわけではありませんが、採水地にこだわって水を選びたい方にとっては見ておく価値のあるメーカーです。非加熱処理を採用しているため、加熱殺菌による味の変化がなく、採水地ごとの個性がそのまま残ります。月額は4,082円〜(12L×2本・税込)で、amadanaやcadoとのコラボモデルを選べば見た目から決めることもできます。ただし最低利用期間が2〜3年と長めですので、産地を短いスパンで乗り換えながら試したい方には向きません。
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コスモウォーター(静岡採水地)
コスモウォーターは静岡・京都・大分の3か所に採水地を持ち、配送先に最も近い採水地から届けるシステムを採用しています。静岡の採水地は南アルプスの南側に位置し、バナジウムを含む天然水を提供しています。サーバーはボトル下置き方式で、交換のしやすさに定評があります。
コスモウォーター:南アルプス南側の静岡を含む3つの産地から天然水が届くので、採水地にこだわって選びたい方と相性のよいメーカーです。ボトルを足元にセットする構造なので、重いボトルを肩の高さまで持ち上げずに交換できます。採水したての水を届ける鮮度キープシステムを採用していて、月額は4,104円〜。毎日の飲み水として長く使うなら、水の中身と交換のラクさをセットで見ておくと後悔しにくくなります。
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南アルプス系天然水と他の採水地を比較するときのポイント
硬度で比較する
天然水の飲みやすさを左右する大きな要素が硬度です。南アルプス系の天然水は硬度30mg/L前後の軟水が多く、富士山系は20〜60mg/L程度、北アルプスの信濃湧水は16mg/Lと超軟水です。硬度が低いほど口当たりがまろやかで、料理やお茶・コーヒーの風味を邪魔しにくいのが一般的な傾向です。
ミネラル成分で比較する
富士山系はバナジウム、阿蘇系はシリカ(ケイ素)、南アルプス系はカルシウム・マグネシウムのバランスが特徴です。自分が注目したいミネラルに合わせて採水地を選ぶのも一つの方法です。ただし、天然水に含まれるミネラル量は微量であり、それだけで特定の健康上の変化を期待するのは難しい点は理解しておきましょう。
採水地ごとの味の差が気になる方は、富士山系の天然水もあわせて飲み比べてみると違いがつかみやすくなります。
コストで比較する
月額コストはメーカーごとに水代・レンタル料・配送料の内訳が異なります。「水の単価が安いがレンタル料が高い」「レンタル無料だが水がやや高い」というパターンがあるため、月の消費量を想定したうえでトータルコストをシミュレーションすることをおすすめします。
アクアクララ:この「水の単価」と「固定費」の関係がはっきり出ているのがアクアクララです。天然水ではなくRO膜でろ過した水にミネラルを配合したタイプですが、サーバーのレンタル料という項目がなく、月額は「あんしんサポート料(月1,100円〜)+注文した水の代金」だけで決まります。配達料は水代に含まれるため、別途の送料はかかりません。水をよく使う家庭ほど1Lあたりの負担が下がる一方、注文しない月もサポート料は発生する仕組みです。採水地で選ぶ記事ではありますが、コストの組み立て方を比べる材料として見ておくと、他社の料金表も読み解きやすくなります。
👇 あんしんサポート料と水代の内訳、1Lあたりの考え方まで整理しています



天然水の成分や価格は変更される場合があります。契約前に各メーカーの公式サイトで最新情報を確認してください。
南アルプスの天然水ウォーターサーバーに関するQ&A
Q. サントリーの南アルプスの天然水はもう飲めない?
ウォーターサーバーのサービスは終了していますが、ペットボトルの「サントリー天然水」は引き続き販売されています。ウォーターサーバーで同エリアの天然水を飲みたい場合は、信濃湧水やプレミアムウォーターなど、アルプス山系の採水地を持つメーカーを検討するとよいでしょう。
Q. 南アルプスと富士山の天然水、どちらが赤ちゃんに向いている?
どちらも硬度が低い軟水であるため、一般的には粉ミルクの調乳に使用できるとされています。より安心を求めるなら、硬度が低い方(信濃湧水の硬度16mg/Lなど)を選ぶか、各メーカーの公式サイトで調乳対応の記載を確認してください。
Q. 天然水の「非加熱処理」と「加熱処理」は何が違う?
非加熱処理は天然水のミネラルや風味を保ちやすいとされる処理方法で、プレミアムウォーターなどが採用しています。加熱処理はより確実な殺菌が可能ですが、水の味わいが変化する場合があるとされています。どちらも安全性は国の基準を満たしているため、好みで選んで問題ありません。
Q. 採水地を指定して注文できる?
メーカーによって対応は異なります。コスモウォーターのように配送先の近くの採水地から自動的に届けるタイプもあれば、プレミアムウォーターのように採水地を選べるプランを用意しているメーカーもあります。契約前に確認しておくと安心です。
南アルプスの天然水は、クセのない飲みやすさが最大の魅力です。サントリーのウォーターサーバーは終了しましたが、同エリアの採水地を持つメーカーは複数あるので、硬度・ミネラル成分・コスト・サーバー機能を比較しながら、自分に合った一台を見つけてみてください。



