ウォーターサーバーを選ぶ際に必ず直面するのが、「天然水」と「RO水」のどちらにするかという問題です。名前は聞いたことがあっても、具体的に何がどう違うのかわからないという方は多いのではないでしょうか。
この2つの水は、製法・味・安全性・コストのすべてが異なります。どちらが「良い・悪い」ではなく、ライフスタイルや優先事項に合わせて選ぶことが大切です。
この記事では、天然水とRO水の違いを味・安全性・コストの3つの視点から徹底的に比較し、それぞれのおすすめの方や第三の選択肢まで詳しく解説いたします。
天然水とは
天然水は、地下から汲み上げた水を最低限の処理(フィルター濾過や加熱殺菌など)のみで提供する水です。自然のミネラルがそのまま含まれているため、水源によって味わいや成分が異なるのが特徴です。
プレミアムウォーター、フレシャス、コスモウォーター、信濃湧水などが天然水を提供しています。採水地は富士山麓や南阿蘇など、自然環境に恵まれた場所が選ばれています。




天然水の品質は水源の環境に大きく左右されるため、各メーカーは採水地周辺の環境保全や水質検査に力を入れています。「自然の恵みをそのまま届ける」というコンセプトが天然水の本質です。
RO水とは
RO水は、水道水や地下水をRO膜(逆浸透膜)で超微細濾過した水です。不純物やミネラルをほぼすべて除去した「純水」に近い状態が特徴で、メーカーによってはこの純水にミネラルを人工的に添加しています。
クリクラ、アクアクララ、アルピナウォーターなどがRO水を提供しています。RO膜のフィルター精度は0.0001ミクロンという超微細レベルで、細菌やウイルスまで除去する能力を持っています。
アルピナウォーター:同じRO水でも、水の出発点が他社と少し違うのがこちらです。RO膜に通す前の原水が北アルプスの天然水で、それをろ過してミネラルまで取り除いた純水に仕上げています。硬度は1mg/L未満の超軟水で、ミネラルの風味がほとんど乗らないぶん、赤ちゃんのミルク作りや料理の下ごしらえにも使いやすい水質です。ミネラル添加タイプのRO水とは方向性が逆なので、「とにかくクセのない水がいい」という方は比べてみる価値があります。
👇 RO水の作り方と水質の中身を、天然水との違いも含めて詳しくまとめています





味の比較
天然水:まろやかで個性がある
天然のミネラルが溶け込んでいるため、ほんのり甘みを感じたり、まろやかな口当たりだったりするのが天然水の魅力です。水源によって含まれるミネラルの種類や量が異なるため、飲み比べを楽しむこともできます。
カルシウムやマグネシウムの含有量が味に影響を与えており、バランスの良い天然水は「おいしい」と感じる方が多いです。サーバーを契約する前に、同じ採水地のペットボトルで味を確かめてみるという方法もあります。
RO水:クセがなくスッキリ
不純物もミネラルもほぼ除去されているため、無味無臭に近いスッキリとした味わいが特徴です。料理に使っても食材本来の味を邪魔しません。ミネラル添加タイプのRO水は、天然水に近いまろやかさを持たせています。
「水そのものの味を楽しみたい」なら天然水がおすすめです。「クセのないスッキリした水が好き」「料理に使いたい」という方にはRO水が向いています。
安全性の比較
天然水:厳格な品質管理が品質を支える
天然水は自然の水源から採水するため、水源の環境管理が品質に直結します。各メーカーは厳しい品質管理体制を敷いており、厚生労働省の食品衛生法に基づく水質基準をクリアしています。
日本の天然水は世界的に見ても非常に高い安全基準を満たしています。ただし、「人工的に不純物を徹底除去したい」という方にはRO水のほうが安心感を得られるかもしれません。
RO水:科学的に最も高い除去率
RO膜は0.0001ミクロンという超微細フィルターで、細菌・ウイルス・放射性物質・重金属まで除去する能力を持っています。理論上は天然水よりも高い安全性を実現できると言えるでしょう。
特に赤ちゃんやペットがいるご家庭、アレルギー体質の方には、不純物を極限まで除去したRO水のほうがより安心です。RO水に近い味わいを確かめたい方は、ペットボトルのピュアウォーター(純水)から試してみるのも手軽です。


コストの比較
天然水は12Lあたり約1,500〜2,000円が相場です。水源からの採水や輸送にコストがかかるため、RO水と比べるとやや高めの価格設定となっています。
RO水は12Lあたり約1,200〜1,500円が相場です。水道水や地下水をベースに製造できるため、原料コストが抑えられているのが価格に反映されています。
月24L使用する場合で計算すると、天然水は約3,000〜4,000円、RO水は約2,400〜3,000円。差額にすると月600〜1,000円程度となります。
天然水(月24L):約3,000〜4,000円。RO水(月24L):約2,400〜3,000円。差額が気になるなら、味と予算のバランスで判断しましょう。
天然水がおすすめな方
水の味にこだわりたい方には天然水がぴったりです。自然のミネラルを摂取したい方や、「自然の水を飲んでいる」という安心感を重視する方にも向いています。
フレシャスやプレミアムウォーターの天然水は味の評判が高く、水そのものの美味しさを楽しみたい方に支持されています。毎日飲む水だからこそ、味にこだわりたいという考え方は非常に理にかなっています。
フレシャス:天然水を3種類から選べるので、産地ごとの味の違いを実際に飲み比べてから決めたい方に向いています。水は7.2kgの軽量パック式で、12Lボトルのように重いものを持ち上げる必要がありません。静音設計と省エネ性能も評価されていて、グッドデザイン賞を受賞しています。コーヒーメーカー一体型のSlat+cafeを無料で使うには前月にコーヒーを3箱以上注文する条件があり、届かなかった月は1,320円がかかります。機種によって条件が変わるので、申し込む前に確認しておいてください。
👇 3つの天然水の味の違いと、機種ごとの条件を詳しくレビューしています



プレミアムウォーター:こちらは加熱殺菌を行わない「非加熱処理」で、天然水本来の風味を残すことを狙った製法を採っています。月額は4,082円〜(12L×2本・税込)で、amadanaやcadoとコラボしたデザインモデルも選べます。一方で最低利用期間は2〜3年と長めなので、味が自分に合うかどうかは早い段階で見極めておきたいところです。気になる採水地があるなら、同じ水源のペットボトルで先に試しておくと失敗しにくくなります。
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RO水がおすすめな方
安全性を最優先にしたい方、赤ちゃんやペットがいるご家庭にはRO水が最適です。コストを少しでも抑えたい方や、料理に水をたくさん使う方にも向いています。
クリクラやアクアクララのRO水は産院での採用実績もあり、赤ちゃんのいるご家庭からの信頼が厚いです。「赤ちゃんに安心な水を」という方はRO水を選んでおけば間違いありません。
クリクラ:この記事で紹介したRO水のうち、純水にミネラルを添加して飲み口を整えているタイプです。無料お試しが用意されているので、RO水のスッキリした味わいが自分の好みに合うかどうかを、契約前に実際に飲んで確かめられます。天然水とRO水のどちらにするか決めきれずにいる方にとって、味を試せる手段があるのは判断材料になります。全国に対応しているので引っ越しの多い方でも使い続けやすい一方、RO水である以上、採水地ごとの味の個性を飲み比べて楽しむという選び方には向きません。そこを重視するなら、天然水のメーカーと並べて比べたうえで決めてください。
👇 ミネラル添加RO水の中身と、月額の内訳まで詳しくまとめています



アクアクララ:RO膜でろ過した純水に、あとからミネラルを加えて飲み口を整えた「デザインウォーター」を提供しています。ミネラルを取り除いたままの純水とは方向性が違い、味を設計したRO水という位置づけです。注文ノルマがないので、使う量が月によって変わるご家庭でも余りが出にくいのも特徴です。ただしあんしんサポート料が月1,100円〜別途かかり、水を頼まない月にも発生します。水代だけで他社と並べると比較を見誤るので、必ず合算した金額で見てください。サーバーは7機種から選べます。
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第三の選択肢:浄水型サーバー
天然水でもRO水でもない「浄水型」サーバーも近年人気が急上昇しています。水道水を高性能フィルターで浄化するタイプで、月額定額で使い放題というコストパフォーマンスの良さが最大の魅力です。
エブリィフレシャスやハミングウォーターがこのタイプに該当します。ボトルの配送や保管場所が不要なのも大きなメリットです。天然水のような味わいは期待しにくいものの、水道水特有のカルキ臭はしっかり除去されます。
「水の味へのこだわりはそこまでないけど、安全でおいしい水をたっぷり使いたい」という方には、浄水型が最もコストパフォーマンスに優れた選択肢と言えるでしょう。設置型はまだ迷うという方は、数千円で始められる浄水ポットで使い勝手を試してみるのもおすすめです。
浄水型サーバーのフィルターには寿命があります。定期的な交換を怠ると浄水性能が低下しますので、メーカーが定める交換スケジュールを必ず守ってください。
まとめ
天然水は味とミネラルの魅力があり、RO水は安全性とコストパフォーマンスに優れています。「美味しさ重視」なら天然水、「安全性・コスパ重視」ならRO水、「使い放題のコスパ」なら浄水型という選び方が基本です。
赤ちゃんがいるご家庭ではRO水が最も安心です。ご自身の優先順位やライフスタイルに合わせて、最適な一台を選んでみてください。
よくある質問
Q. RO水はミネラルが除去されていますが、健康に問題はありませんか?
問題ありません。人間が必要とするミネラルの大部分は食事から摂取しています。水からのミネラル摂取は全体のごく一部ですので、RO水を飲んでいることでミネラル不足になる心配はほぼありません。
Q. 天然水の水源はどこがおすすめですか?
味の好みは人それぞれですが、富士山麓の天然水はバナジウムを含むことで知られており、南阿蘇の天然水はシリカが豊富です。各メーカーのお試しキャンペーンを利用して飲み比べてみるのがおすすめです。産地違いをまとめた飲み比べセットなら、好みの水源を探しやすくなります。
Q. 天然水とRO水を途中で切り替えることはできますか?
メーカーによっては水の種類を変更できる場合もありますが、天然水とRO水は提供メーカーが異なることが多いため、サーバー自体を乗り換える必要があるケースがほとんどです。
Q. ペットに飲ませるなら天然水とRO水どちらが良いですか?
ペットにはRO水か軟水の天然水がおすすめです。硬度の高い水はペットの泌尿器系に負担をかける可能性があります。特に猫は腎臓への負担に注意が必要ですので、低硬度の水を選んであげてください。
Q. 浄水型サーバーのフィルターはどのくらいの頻度で交換しますか?
メーカーや使用量によりますが、一般的には4〜6ヶ月に1回の交換が目安です。多くのメーカーでは定期的にフィルターが届く仕組みになっていますので、交換忘れの心配は少ないでしょう。
天然水とRO水の選び方をさらに深堀りQ&A
Q. 料理に使うなら天然水とRO水どちらがおすすめですか?
料理の種類によって使い分けるのが理想です。出汁を取る場合は天然水の軟水がベストで、ミネラルが旨味成分の引き出しを助けてくれます。一方、赤ちゃんの離乳食やミルク作りには、ミネラルがほぼ含まれないRO水のほうが安心です。普段の料理にたっぷり使いたいなら、浄水型サーバーがコスパに優れた選択肢と言えるでしょう。
Q. 天然水の賞味期限はどのくらいですか?
未開封のボトルであれば、メーカーにもよりますが3〜6ヶ月程度が一般的な賞味期限です。開封後は2週間以内に飲み切ることが推奨されております。サーバーにセットした後は、水が空気に触れやすくなるため、早めに消費するのが衛生的です。配送ペースと消費量のバランスを考えて注文するのがポイントです。





