赤ちゃんの粉ミルクを作るとき、「どんな水を使えばいいんだろう」と迷う方は少なくありません。水道水でいいのか、ミネラルウォーターを使うべきか、ウォーターサーバーは安全なのか、気になるポイントがたくさんあります。
この記事では、赤ちゃんのミルク作りに適した水の条件や選び方、避けるべき水、そしてウォーターサーバーの活用法まで詳しく解説します。

赤ちゃんのミルクに適した水の条件
粉ミルクには赤ちゃんに必要なミネラルがすでにバランスよく配合されています。そのため、水そのものに含まれるミネラルが多すぎると、赤ちゃんの未発達な腎臓や消化器に負担をかけてしまう可能性があります。
ミルク作りの水に求められる条件
- 硬度60mg/L以下の軟水であること
- 清潔で安全な水であること
- 調乳には70℃以上のお湯を使うこと(WHO・厚生労働省のガイドラインに基づく)
- 塩素やカビ臭などの不純物が少ないこと
70℃以上のお湯で調乳するのは、粉ミルクに万が一混入している可能性のあるサカザキ菌やサルモネラ菌を殺菌するためです。
水道水はミルク作りに使えるのか
結論から言うと、日本の水道水は赤ちゃんのミルク作りに使用可能です。日本の水道水は世界的に見ても水質基準が厳しく管理されており、ほぼすべての地域で軟水です。
ただし、水道水を使う場合は以下の点に注意してください。
- 一度沸騰させてから使う(残留塩素やトリハロメタンを除去するため、10分以上の煮沸が推奨される)
- やかんや鍋のフタを開けた状態で沸騰させると、より効果的に塩素が抜ける
- 沸騰後は70℃程度まで冷ましてからミルクを溶かす
この「沸かして冷ます」工程がいちばん時間を取られるところです。調乳用の温度で保温してくれるポットを使うと、夜中でも沸かし直さずにそのまま注げます。

ミネラルウォーターを使う場合の注意点
市販のミネラルウォーターを赤ちゃんのミルクに使う場合は、必ず硬度を確認してください。
使えるミネラルウォーター
- 硬度60mg/L以下の国産軟水(例:「い・ろ・は・す」「南アルプスの天然水」など)
- 「赤ちゃん用」「ベビー用」と表示されたもの
ベビー用として売られている純水は硬度がほぼ0で、500mLの小容量ボトルなら外出時にも持ち運びやすいサイズです。硬度の表示は各商品ページで確認できます。
避けたいミネラルウォーター
- 硬度100mg/L以上の硬水(例:エビアン、コントレックスなど)
- 海外産の炭酸入りミネラルウォーター
- 成分表示が不明確なもの
硬水に含まれるカルシウムやマグネシウムは、赤ちゃんの体に過剰な負担をかけてしまう可能性があります。お腹がゆるくなったり、消化に影響が出ることもあるため注意が必要です。
ウォーターサーバーを活用するメリット
赤ちゃんのいる家庭でウォーターサーバーが人気な理由は、ミルク作りの手間を大幅に減らせることにあります。
メリット1:煮沸不要ですぐにお湯が使える
ウォーターサーバーには温水機能が搭載されており、一般的に80~90℃のお湯がすぐに使えます。いちいちお湯を沸かす必要がないため、夜中のミルク作りがぐっと楽になります。
メリット2:安全な軟水が常備できる
国内のウォーターサーバーメーカーが提供する天然水は、ほとんどが硬度20~80mg/Lの軟水です。RO水(純水)を提供するメーカーもあり、ミネラルがほぼ含まれないため赤ちゃんにも安心です。
メリット3:冷水でミルクを冷ませる
お湯で溶かしたミルクに冷水を加えることで、適温(約40℃)に素早く調整できます。流水で冷ます時間を短縮できるのは、忙しい子育て中には大きなメリットです。
プレミアムウォーター:ここまで挙げた「温水で溶かして冷水で下げる」使い方を前提にサーバーを選ぶなら、候補に入れやすいメーカーです。妊娠中の方や小さなお子さまがいるご家庭向けに「マムクラブ」という専用プランが用意されています。水は非加熱処理の天然水で、月額は4,082円〜(12L×2本・税込)。ただし最低利用期間が2〜3年と長めなので、卒乳後も家族の飲み水として使い続けるかどうかを先に考えておくと、あとで迷わずに済みます。
👇 マムクラブの申込条件や最低利用期間まで含めて詳しくレビューしています



ウォーターサーバーを選ぶときのチェックポイント
- 水の硬度:60mg/L以下であること(RO水や軟水のメーカーを選ぶ)
- 温度設定:70~75℃のエコモードがあると調乳にそのまま使える
- チャイルドロック:温水側に必ずチャイルドロックがついていること。赤ちゃんが成長してつかまり立ちを始めると、やけどの事故リスクがある
- 衛生管理:自動クリーン機能や内部除菌機能が搭載されているとより安心
- ボトルの位置:下置きタイプなら交換がラク
ミルク作りに使ってはいけない水
以下の水は赤ちゃんのミルク作りには適していません。
- 硬度の高い硬水:ミネラル過多による消化器への負担
- 井戸水:水質検査を受けていない場合、細菌や有害物質が含まれている可能性がある
- 長時間放置した水:雑菌が繁殖している可能性がある
- 再沸騰させた水:沸騰を繰り返すことでミネラル濃度が上がることがある
月齢別の水分補給の考え方
| 月齢 | 水分補給の基本 | 注意点 |
|---|---|---|
| 0~5か月 | 母乳またはミルクのみ | 白湯や水は基本的に不要 |
| 6~11か月 | 離乳食開始後、白湯や麦茶を少量 | ミルクや母乳が主な水分源 |
| 1歳以降 | 食事・水・麦茶で水分補給 | 牛乳は1歳以降から少量ずつ |
ウォーターサーバーでミルクを作る手順
ウォーターサーバーを使ったミルク作りの手順を具体的にご紹介します。慣れれば1~2分で完成するので、夜中の授乳にも対応しやすくなります。
- 清潔な哺乳瓶を用意する
- 必要な量の粉ミルクを哺乳瓶に入れる
- ウォーターサーバーの温水(80~90℃)を出来上がり量の2/3程度注ぐ
- 哺乳瓶をよく振って粉ミルクを溶かす
- 残りの1/3をウォーターサーバーの冷水で注いで温度を調整する
- 手首の内側に少量垂らして、人肌程度(約40℃)であることを確認する
調乳を時短しても、哺乳瓶の消毒は毎回必要です。電子レンジで加熱するタイプのケースなら、鍋で煮沸するより準備と後片付けが短く済みます。
この「温水+冷水」の2段階方式を使えば、流水で冷やす時間をほぼゼロにできます。ポットでお湯を沸かして冷ます方法に比べて、調乳時間を大幅に短縮できるのがウォーターサーバーの大きなメリットです。


ミルク作りで気をつけたい水のNG行動
日常的にやってしまいがちだけれど、実はNGな水の使い方があります。
- 電気ポットの残り湯を使い回す:何度も沸かし直した水はミネラルが濃縮されている可能性がある。新しい水を使うのが基本
- ペットボトルを開けて長時間放置した水:雑菌が繁殖しているリスクがある
- 温泉水・海洋深層水:ミネラル含有量が高い製品があるため、必ず硬度を確認する
- 家庭用の井戸水:水質検査を受けていなければ安全性が担保できない
先輩ママパパの水選びの工夫
実際に赤ちゃんを育てている方々が実践している水選びの工夫をいくつかご紹介します。
- 外出時には赤ちゃん用ペットボトルの水(硬度0~30mg/L程度)を持ち歩く
- 帰省や旅行先では、コンビニで「赤ちゃんのミルク用」と書かれた水を購入する
- 災害時の備蓄として、軟水のペットボトルを多めにストックしておく
- 生後6か月以降の白湯には、ウォーターサーバーの冷水をそのまま使う(加熱殺菌済みの水であれば可)
離乳食が始まって水分の種類が増えてきたら、乳児用として作られたノンカフェインの麦茶を常備しておくご家庭も多いです。ストロー付きの紙パックなら外出先でも使えます。
Q&Aコーナー
Q. 浄水器の水でミルクを作っても大丈夫?
浄水器を通した水は残留塩素が除去されるため、赤ちゃんにも使いやすいです。ただし、浄水器のフィルターが古くなっていると逆に雑菌が繁殖するリスクがあるため、定期的なフィルター交換が必須です。また、浄水した水でも一度沸騰させてから使うとより安心です。
Q. ミネラルウォーターは加熱しなくてもいい?
ミネラルウォーターも粉ミルクの調乳に使う場合は、70℃以上に加熱してから使うのが基本です。殺菌の目的であり、水の種類にかかわらず必要な工程です。
Q. 赤ちゃんに白湯は必要?
WHOは生後6か月未満の赤ちゃんには母乳またはミルクのみを推奨しており、白湯は基本的に不要とされています。離乳食が始まる6か月以降であれば、食事の合間に少量の白湯を与えても問題ありません。
ミルク卒業後も活躍するウォーターサーバー
赤ちゃんのミルク作りのためにウォーターサーバーを導入したけれど、ミルクを卒業した後も家族全員で活用できるのが大きな魅力です。離乳食作りにはもちろん、お子さんが成長してからもいつでも安全な水が飲める環境は、家族の健康管理に役立ちます。温水でインスタントスープやお茶を手軽に作れたり、冷水で食後にサッと水分補給できたりと、日常の利便性も高いです。
まとめ
赤ちゃんのミルク作りには、硬度60mg/L以下の軟水を使い、70℃以上のお湯で調乳するのが基本です。日本の水道水はほとんどが軟水のため安全に使えますが、煮沸の手間を考えるとウォーターサーバーの活用が便利です。
赤ちゃんの安全を第一に、水の硬度やサーバーの衛生機能をしっかりチェックして、最適な選択をしてください。



