「子供に何を飲ませたらいいの?」と悩む親御さんは多いのではないでしょうか。ジュースは糖分が心配だし、水だけだと味気なくて飲んでくれない…。そんなときに頼りになるのが麦茶です。
麦茶はノンカフェインで小さなお子さんにも安心して飲ませることができる、日本の夏の定番ドリンクです。この記事では、子供の水分補給に麦茶がおすすめな理由と、飲ませるときのポイントをお伝えします。
麦茶が子供の水分補給に適している5つの理由
理由1:ノンカフェインで安心
麦茶はカフェインを一切含んでいないため、乳幼児から大人まで安心して飲めます。緑茶やウーロン茶、紅茶にはカフェインが含まれていますが、麦茶は大麦を焙煎して作るためカフェインフリーです。
カフェインには利尿作用があるため、カフェイン入りの飲み物を子供に大量に飲ませると、かえって水分が排出されてしまう場合があります。その点、麦茶なら利尿作用を気にせず水分補給ができます。
理由2:ミネラルを含んでいる
麦茶にはカリウムやリンなどの微量ミネラルが含まれているのが特徴です。大量の汗をかくと水分と一緒にミネラルも失われるため、ミネラルを含む麦茶は暑い時期の水分補給にぴったりです。
ただし、スポーツドリンクほど多くのミネラルが含まれているわけではないので、激しい運動のあとはスポーツドリンクも活用するのがよいでしょう。
理由3:カロリーがほぼゼロ
麦茶のカロリーは100mlあたりわずか1kcal。糖分もほぼ含まれていないため、虫歯や肥満の心配なく飲ませることができます。ジュースやスポーツドリンクと違って、食事に影響を与えにくいのもメリットです。
理由4:体に優しく胃腸への負担が少ない
麦茶は胃腸への刺激が少ない飲み物です。カフェインによる胃酸分泌の促進もないため、お腹が弱い子供にも安心。食事中の飲み物としても適しています。
理由5:味のクセが少なく飲みやすい
ほんのりとした香ばしさがある麦茶は、子供でも飲みやすい味です。「お水は味がなくて飲まない」という子供でも、麦茶なら進んで飲んでくれることが多いです。

麦茶はいつから飲ませてOK?月齢・年齢別ガイド
離乳食開始前(生後5か月頃まで)
母乳やミルクで水分は足りているため、麦茶を与える必要はありません。基本的には母乳またはミルクだけで大丈夫です。
離乳食開始後(生後6か月頃〜)
離乳食が始まったら、薄めた麦茶を少量ずつ与えてみましょう。赤ちゃん用の麦茶も市販されていますが、大人用の麦茶を2〜3倍に薄めたものでも構いません。スプーンやストローマグで少しずつ飲ませるのがポイントです。
薄める手間が気になるなら、はじめから乳児向けの濃さに調整された赤ちゃん用の麦茶を使う手もあります。
1歳以降
大人と同じ濃さの麦茶をそのまま飲ませて問題ありません。食事の際やお風呂上がり、外遊びのあとなど、こまめに麦茶を飲ませる習慣をつけましょう。
赤ちゃんの水分補給について詳しく知りたい方は、赤ちゃんの水分補給量の目安も参考にしてください。
麦茶の作り方と保存のコツ
水出し麦茶
麦茶パックを水に入れて冷蔵庫に数時間〜一晩置く方法です。手軽で楽ですが、煮出しに比べると雑菌が繁殖しやすいため、作ったら冷蔵庫で保存し、24時間以内に飲みきるのが理想です。
水出し用の麦茶パックは、まとめ買いしておくと夏場に切らさずに済みます。1袋で1〜2リットル作れるタイプが主流です。
煮出し麦茶
お湯で煮出してから冷ます方法です。一度沸騰させているため水出しより衛生的ですが、粗熱が取れたらすぐに冷蔵庫に入れることが大切です。常温で放置すると雑菌が繁殖しやすくなります。
麦茶の保存で気をつけたいこと
・煮出し・水出しどちらも冷蔵保存が基本
・飲みきりの目安は冷蔵で2〜3日以内(小さい子供に飲ませるなら翌日まで)
・ペットボトルや水筒に口をつけて飲んだものは、その日のうちに飲みきる
・容器は定期的に洗浄・消毒する
ウォーターサーバーの水で作る
ウォーターサーバーの水を使えば、浄水器を通す手間なくそのまま麦茶作りに使えます。温水機能があればお湯を沸かす手間も省けるので、子育て中のご家庭には便利です。
ウォータースタンド:水道に直結して使う定額制のサーバーです。使い放題なので、麦茶を毎日たっぷり作っても水の残量を気にしなくて済みます。ボトルの注文や交換が不要なぶん、消費量が一気に増える夏場でも追加注文に追われることがありません。月額3,300円〜の定額制で、麦茶づくりのほかに料理や炊飯にも同じ水を回せます。
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麦茶だけでは足りない場面もある
麦茶は日常的な水分補給には十分ですが、すべての場面に万能というわけではありません。以下のような場面では、別の飲み物との併用を検討しましょう。
激しいスポーツ・大量発汗時
麦茶にはナトリウム(塩分)がほとんど含まれていないため、大量の汗をかく場面では塩分の補給が不足する場合があります。運動後にはスポーツドリンクや、麦茶に少量の塩を加えたものを飲ませるのも一つの方法です。運動時の水分補給については運動時の正しい水分補給タイミングでも解説しています。
嘔吐・下痢による脱水時
胃腸炎などで嘔吐や下痢が続いているときは、麦茶ではなく経口補水液を使いましょう。水分だけでなく電解質もバランスよく補給できます。経口補水液の詳しい使い方は経口補水液の作り方と使い方をご覧ください。
麦茶 vs 他の飲み物|子供の水分補給にはどれがいい?
麦茶以外にも子供に飲ませる飲み物の選択肢はいろいろあります。それぞれの特徴を比較してみましょう。
麦茶 vs 水
水はもっともシンプルな水分補給の方法で、カロリーもゼロ。ただし味がないため、飲みたがらない子供もいます。麦茶はほんのり味があるので飲みやすく、微量ながらミネラルも含まれている分、水よりも一歩リードと言えるかもしれません。もちろん、水を好んで飲んでくれるなら水でも十分です。
麦茶 vs ジュース
フルーツジュースは子供に人気がありますが、100%果汁ジュースでも100mlあたり約40〜50kcalの糖分が含まれています。日常的な水分補給としてジュースを与え続けると、虫歯や肥満のリスクが高まります。「ジュースはおやつの時間だけ」と決めて、普段の水分補給は麦茶にするのがおすすめです。
麦茶 vs スポーツドリンク
スポーツドリンクは運動時の水分・ミネラル補給には有効ですが、糖分が多いため日常的に飲むのには不向きです。部活動や体育の授業のあとなど、大量の汗をかいた場面に限定して使うのがよいでしょう。普段は麦茶、運動時はスポーツドリンクと使い分けるのがベストです。
麦茶 vs ルイボスティー
ルイボスティーも麦茶と同じくノンカフェインで子供に安心な飲み物です。ポリフェノールが含まれている点が麦茶との違いですが、味の好みは分かれます。両方を用意しておいて、お子さんが飲みやすいほうをメインにするとよいでしょう。
季節別・子供の麦茶の飲ませ方
夏
汗をかきやすい夏は、外遊びの前・中・後にこまめに麦茶を飲ませることが大切です。「喉が渇いた」と感じたときにはすでに体の水分が不足している状態なので、喉が渇く前に飲ませる習慣をつけましょう。冷たい麦茶を水筒に入れて持ち歩くのが定番です。
冬
冬は汗をかかないから水分は必要ない、と思われがちですが、暖房による室内の乾燥で知らないうちに水分が失われています。温かい麦茶を食事の際に出すなど、自然に水分を摂れる工夫をしましょう。
春・秋
気温が安定している季節は、食事のときと間食のときに麦茶を出す程度で十分です。運動会や遠足など特別なイベントのときは、水筒にたっぷり入れて持たせてあげましょう。


子供が水分を摂りたがらないときの工夫
「飲みなさい」と言っても飲まない子供には、ちょっとした工夫が必要です。
- 好きなコップ・水筒を使う:キャラクターものなど、お気に入りのアイテムを使うと進んで飲むことがある
- 一緒に飲む:親が美味しそうに飲む姿を見せると、子供も「飲みたい」と思いやすい
- 温度を工夫する:冷たすぎると飲みにくい子もいるので、常温やぬるめにしてみる
- 食事にスープや汁物を増やす:飲み物だけでなく、食事から水分を摂る方法もある
特に効果が出やすいのが1つ目の「お気に入りの水筒を持たせる」方法です。自分で開けられる直飲みタイプなら、外出先でも自分から飲んでくれるようになります。
市販の麦茶を選ぶときのチェックポイント
ペットボトルやパック入りの市販麦茶を選ぶ際は、以下の点をチェックしてみましょう。
- 原材料:大麦のみのシンプルなものがベスト。砂糖や甘味料入りのものは避ける
- ミネラル入り:ミネラルが添加されている製品もあり、水分補給としてのメリットがアップ
- 赤ちゃん用:乳幼児向けに濃度が調整された製品もある
- カフェインゼロ表示:念のため表示を確認しておくと安心
よくある質問(Q&A)
Q. 麦茶は虫歯の原因になる?
麦茶には糖分がほぼ含まれていないため、虫歯のリスクは水と同程度です。ジュースやスポーツドリンクと比べると、歯への影響はごく少ないといえます。
Q. 麦茶にはちみつを入れて飲ませてもいい?
1歳未満の赤ちゃんにははちみつを与えてはいけません。乳児ボツリヌス症のリスクがあるためです。1歳以上であれば少量のはちみつを加えても問題ありませんが、糖分の摂りすぎにならないよう注意しましょう。
Q. 麦茶アレルギーの心配はある?
麦茶の原料は大麦です。小麦アレルギーの方が気にされることもありますが、大麦と小麦は別の穀物です。ただしごくまれにアレルギー反応が出る場合もあるため、初めて飲ませるときは少量からスタートし、体調の変化がないか様子を見てください。
Q. 冬場も麦茶で水分補給して大丈夫?
冬でも水分補給は必要です。温かい麦茶にすれば体も温まり、冬場の水分補給にぴったり。暖房による乾燥で知らないうちに水分が失われていることもあるため、こまめに飲む習慣は通年で大切にしましょう。
まとめ
麦茶はノンカフェイン・低カロリー・ミネラル入りと、子供の水分補給に理想的な飲み物です。離乳食が始まる生後6か月頃から少しずつ取り入れることができ、家族全員で楽しめるのも魅力です。
ただし、大量発汗や脱水時には麦茶だけでは不十分なケースもあります。場面に合わせてスポーツドリンクや経口補水液と使い分けていきましょう。
年代別の水分補給量については年代別の水分補給量目安もチェックしてみてください。


参考リンク:ウォータースタンド「麦茶は水分補給にダメって本当?」、ウォーターワン「麦茶で水分補給はダメ?」、パンパース「赤ちゃんに麦茶を飲ませるメリット」



