「お湯が出なくなった」「冷水がぬるい」「異音がする」。ウォーターサーバーの不調に気づいたとき、「修理にいくらかかるんだろう」と不安になる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ウォーターサーバーによくある故障の症状と原因、修理費用の目安、メーカー保証の仕組み、そして自分でできる簡単なチェックポイントまでまとめて解説します。

ウォーターサーバーによくある故障の症状
1. お湯が出ない・ぬるい
温水機能のトラブルは最も問い合わせが多い故障の一つです。考えられる原因としては以下があります。
- 温水スイッチがOFFになっている(エコモードが作動している場合もある)
- コンセントが抜けている、またはブレーカーが落ちている
- 温水タンクのヒーターの故障
- 温度センサーの不具合
まずは電源の確認とスイッチの設定を見直してみてください。それでも改善しない場合はメーカーに連絡しましょう。
2. 冷水が冷えない
- サーバー背面の放熱スペースが確保されていない(壁にぴったりくっつけている)
- 直射日光やエアコンの暖房が直接当たっている
- 冷却装置(コンプレッサーまたはペルチェ素子)の故障
サーバーの背面は壁から10~15cm以上離すのが基本です。放熱が妨げられると冷却効率が大幅に落ちます。壁との距離を取りたいけれど動かすのが大変という場合は、キャスター付きの台に載せておくと掃除のたびに引き出せます。
3. 異音がする
「ブーン」「カチカチ」「ゴボゴボ」など、普段と違う音がする場合があります。
- ブーン(低い振動音):コンプレッサーの動作音。一定のリズムであれば正常な場合が多い
- カチカチ:温度制御のリレースイッチの音。故障ではないことが多い
- ゴボゴボ:ボトル交換直後に空気が入る音。通常は時間が経つと収まる
- ガタガタ(大きな異音):設置面が不安定か、内部部品の破損の可能性あり。メーカーに連絡を
4. 水が出ない・出が悪い
- ボトルが空になっている
- ボトルが正しくセットされていない
- チャイルドロックがかかっている(温水側)
- 内部の配管詰まり

5. 水の味やにおいがおかしい
水に異臭がしたり、味が変わったと感じたりする場合は、以下を確認してください。
- ボトルの保管状態(直射日光や高温の場所に置いていなかったか)
- サーバー内部の衛生状態(長期間メンテナンスをしていない場合)
- 開封後のボトルを長期間使い続けていないか(開封後は2週間以内の消費が推奨)
におい対策として手が届くのは、注ぎ口や受け皿まわりの汚れです。細いブラシがセットになった掃除用具があると、指の入らない溝まで届きます。
修理費用の目安
ウォーターサーバーの修理費用は、故障の原因と契約形態によって大きく異なります。
レンタル契約の場合
レンタル契約のウォーターサーバーは、通常使用範囲の故障であれば無料で修理・交換に対応してもらえるのが一般的です。
無料で対応されるケース
- 通常使用での故障(ヒーター・コンプレッサー等の不具合)
- 配送中の破損
- 初期不良
- 経年劣化による部品の摩耗
有料になるケース
- 使用者の過失(転倒させた、落とした、水をこぼしたなど)
- 改造や分解を行った場合
- メーカーの説明書に反する使い方(禁止された場所への設置など)
購入(買取)の場合
サーバー本体を購入している場合、メーカー保証期間内であれば無料修理が可能なことが多いですが、保証期間を過ぎると実費での修理になります。修理費用の目安は部品や作業内容によって数千円~2万円程度です。
故障時の正しい対応手順
- 症状を確認する:いつから、どのような不具合が出ているかを整理する
- 自分でできるチェックを行う:電源・スイッチ・ボトルのセット状態を確認
- メーカーのサポートに連絡する:電話やWebフォームで問い合わせ。症状を具体的に伝える
- メーカーの指示に従う:修理・交換の手配を待つ。自分で分解しない
- サーバー交換の場合は中の水を抜いておく:メーカーから指示があれば、回収前に水を出しきっておく

故障を予防するための日常メンテナンス
- サーバー背面は壁から10~15cm離す(放熱スペースの確保)
- 給水口の周辺をこまめにアルコールティッシュで拭く
- 受け皿(水受けトレー)を定期的に洗う
- ボトルの差込口を清潔に保つ
- 直射日光・高温多湿・ホコリの多い場所を避けて設置する
- 長期間使わない場合でも電源は入れたままにしておく(衛生維持のため)
給水口まわりの拭き取りは、箱ごと近くに置いておくと習慣になります。ボトル交換のついでに1枚使う程度でも、汚れの蓄積は変わってきます。
サーバー本体の交換時期の目安
ウォーターサーバーにも寿命があり、一般的には5~7年程度が交換の目安とされています。メーカーによっては定期的な本体交換サービス(2~4年ごと)を無料で提供しているところもあります。
以下のサインが出始めたら、交換を検討するタイミングかもしれません。
- 冷水・温水の温度が安定しなくなった
- 動作音が以前より明らかに大きくなった
- 水の味に違和感がある(メンテナンスしても改善しない)
- 部品交換を何度も行っている
故障を疑う前にチェックしたい簡単なポイント
「故障かも?」と思ったら、メーカーに連絡する前にまず自分で確認できるポイントをチェックしてみましょう。意外と簡単なことが原因であることも少なくありません。
- 電源プラグ:コンセントにしっかり差さっているか確認。掃除のときに抜けていることがある
- 温水スイッチ:背面や側面に温水のON/OFFスイッチがある機種が多い。エコモードで温度が下がっている場合も
- ボトルの残量:ボトルが空になっていないか。下置きタイプは見えにくいので要確認
- チャイルドロック:ロックがかかったまま解除方法がわからないケースもある。取扱説明書を確認
- ブレーカー:同じコンセントの他の家電も動かない場合はブレーカーが落ちている可能性

メーカーのサポートに連絡するときのコツ
スムーズに対応してもらうために、サポートセンターに連絡する際は以下の情報を事前にまとめておくと話が早く進みます。
- 契約者名・契約番号(わかれば)
- 使用しているサーバーの機種名・型番(本体のシールに記載されていることが多い)
- 故障の症状(いつから、どんな不具合が出ているか)
- 自分で行ったチェックの結果(電源確認済み、スイッチON済みなど)
- 症状の写真や動画(異音の場合はスマホで録音しておくと伝わりやすい)
「いつから」「どんな症状か」「自分でやったこと」の3点がまとまっていれば、電話口でのやり取りがスムーズになり、対応も早くなります。
Q&Aコーナー
Q. 故障中の代替サーバーは借りられる?
メーカーによっては、修理期間中に代替サーバーを貸し出してくれるサービスがあります。ただし、対応していないメーカーもあるため、契約時に確認しておくと安心です。
Q. 停電後にサーバーが動かなくなった場合は?
停電後は一度電源プラグを抜いて数分待ち、再度差し込むことで復旧するケースが多いです。それでも動かない場合は、落雷による内部基板の損傷が考えられるため、メーカーに連絡してください。雷ガード機能が付いた電源タップを挟んでおくと、こうした場面の備えになります。
Q. メンテナンス不要を謳っているサーバーでも故障する?
「メンテナンス不要」は自動クリーン機能などが搭載されていることを意味しますが、機械である以上、故障の可能性はゼロではありません。給水口の外側の清掃など、ユーザー自身でできる基本的なお手入れは定期的に行いましょう。
保証やサポートが充実しているメーカーの見分け方
ウォーターサーバーを選ぶ段階で、故障時のサポート体制もチェックしておくと安心です。以下のポイントを確認しておくことをおすすめします。
- 定期メンテナンスの有無:2~4年ごとにサーバー本体を無料交換してくれるメーカーがある
- サポートセンターの受付時間:土日祝も対応しているかを確認。平日のみの場合は仕事中に電話する必要がある
- チャット・メールサポート:電話以外のサポートチャネルがあると、時間を気にせず問い合わせできる
- 代替機の貸し出し:修理中に代替サーバーを無料で貸してくれるかどうか
- 保証対象外の費用の明示:有料になるケースが事前に明記されているか
まとめ
ウォーターサーバーの故障は、電源・スイッチ・ボトルの確認で解決する軽微なものから、内部部品の交換が必要な本格的なものまでさまざまです。レンタル契約であれば、通常使用範囲の故障は無料で修理・交換に対応してもらえるのが一般的です。
故障を予防するには、日常的なメンテナンスと適切な設置場所の確保が大切です。万が一故障したときは、慌てずにメーカーのサポートに連絡しましょう。


