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水道水のトリハロメタンを減らすには?家庭でできる低減方法と対策

水の基礎知識

「水道水にトリハロメタンが含まれているって聞いたけど、大丈夫なの?」と不安に感じたことはありませんか。水道水は安全基準を満たして供給されていますが、トリハロメタンの仕組みを知り、家庭でできる対策を取ることでより安心して水を使えるようになります。

この記事では、トリハロメタンとは何か、なぜ水道水に含まれるのか、そして家庭で手軽にできる低減方法を詳しく解説します。小さなお子さんがいるご家庭や、水の安全性にこだわりたい方はぜひ参考にしてください。

ナビ助
ナビ助
水道水のトリハロメタンって聞くとちょっと怖いよね。でも、正しい知識があれば対策はカンタンだよ。いっしょに見ていこう!

トリハロメタンとは?水道水に含まれる理由

トリハロメタンとは、水道水を消毒する際に使われる塩素と水中の有機物が反応して生成される化学物質の総称です。代表的なものとして、クロロホルム、ブロモジクロロメタン、ジブロモクロロメタン、ブロモホルムの4種類があり、これらを合わせて「総トリハロメタン」と呼びます。

水道水の消毒には塩素が欠かせません。塩素によって病原菌やウイルスを除去し、安全な水を届けることができます。しかし、その塩素が水中に存在する落ち葉や土壌由来の有機物と反応すると、副産物としてトリハロメタンが生成されるのです。

つまり、トリハロメタンは水道水の安全を守る消毒プロセスの中で、どうしても発生してしまう物質といえます。

トリハロメタンの水質基準と安全性

日本の水道水は、水道法に基づく厳格な水質基準で管理されています。総トリハロメタンの基準値は0.1mg/L以下と定められており、各水道事業体はこの基準を遵守するために定期的な水質検査を実施しています。

ポイント

日本の水質基準はWHO(世界保健機関)のガイドラインを参考に設定されています。基準値以下であれば、生涯にわたって飲んでも健康に影響が生じないレベルとされています。

また、各浄水場では粉末活性炭処理やオゾン処理、粒状活性炭処理といった高度浄水処理を導入し、トリハロメタンの生成量を抑える取り組みが行われています。東京都水道局をはじめ、多くの自治体では水質検査結果をWebサイトで公開しているため、お住まいの地域の水質を確認することも可能です。

家庭でできるトリハロメタンの低減方法

水道水の基準値内であっても「できるだけ減らしたい」と考える方は多いでしょう。ここからは、家庭で手軽にできるトリハロメタンの低減方法を紹介します。

煮沸する(5分以上がポイント)

トリハロメタンは揮発性が高いため、水を沸騰させて5分以上煮沸し続けることで大幅に減らすことができます。ただし注意点があります。沸騰直後(1〜3分程度)はトリハロメタンの濃度が一時的に上昇するため、短時間の加熱で火を止めるのは逆効果です。

注意

沸騰してすぐ火を止めると、トリハロメタンの濃度がかえって高くなる場合があります。必ず5分以上沸騰を続けてから使用してください。やかんのフタを開けておくと、気化した物質が逃げやすくなります。

浄水器を使用する

活性炭フィルターや中空糸膜を搭載した浄水器は、トリハロメタンの除去に効果的です。蛇口直結型、ポット型、据え置き型など種類も豊富なので、ライフスタイルに合わせて選べます。

浄水器を選ぶ際は、JIS規格の試験項目で「総トリハロメタン」の除去が明記されている製品を選ぶと安心です。また、フィルターの交換時期を守ることが除去性能を維持するうえで大切になります。

汲み置きする

水道水を容器に入れ、フタをせずに数時間〜半日ほど置いておくと、塩素やトリハロメタンが自然に揮発して減少します。ただし、殺菌力も失われるため、汲み置きした水は早めに使い切るようにしましょう。

ナビ助
ナビ助
煮沸は手軽だけど、毎回やるのは大変だよね。浄水器なら蛇口をひねるだけだから、忙しい人にはおすすめだよ。

ウォーターサーバーを活用する

ウォーターサーバーで使われる天然水やRO水は、製造過程でトリハロメタンを含む不純物が除去されています。水質を気にせずそのまま飲めるうえ、温水・冷水がすぐに使えるのもメリットです。特に赤ちゃんのミルク作りや、水をたくさん飲む習慣がある方には便利な選択肢です。

トリハロメタンが増えやすい条件と季節

トリハロメタンの生成量は、いくつかの条件によって変動します。

まず水温が高いほど生成量が増える傾向があります。夏場は水源の水温が上がり、藻類や有機物も増えるため、塩素の使用量が増え、それに伴ってトリハロメタンの生成量も多くなりがちです。

また、水源が河川や湖沼の場合、降雨後は水中の有機物が増加し、トリハロメタンが生成されやすくなります。地下水を水源としている地域では、有機物が少ないためトリハロメタンの生成量は比較的少ない傾向にあります。

さらに、貯水タンク(受水槽)を使用しているマンションなどでは、タンク内で水が滞留する時間が長くなると、トリハロメタンが増加する可能性があります。定期的な清掃・点検が重要です。

浄水場で行われているトリハロメタン対策

各地の浄水場では、トリハロメタンの生成を抑えるためにさまざまな対策が講じられています。

代表的なのが高度浄水処理です。従来の急速ろ過方式に加えて、オゾン処理と粒状活性炭処理を組み合わせることで、有機物を効果的に除去し、トリハロメタンの生成を大幅に低減しています。

また、塩素の注入ポイントや量を細かく調整する「段階的塩素処理」を採用している浄水場もあります。これにより、消毒効果を維持しながらもトリハロメタンの生成を抑えることが可能になっています。

千葉県企業局では、粉末活性炭処理を活用してトリハロメタンの前駆物質を除去する取り組みを進めていると公式サイトで紹介しています。

ナビ助
ナビ助
浄水場の努力のおかげで、昔に比べてトリハロメタンはずいぶん減っているんだよ。日本の水道水の品質管理って、実はすごいんだ。

トリハロメタン対策の比較表

対策方法 手軽さ 除去効果 コスト 注意点
煮沸(5分以上) 簡単 高い ガス・電気代のみ 短時間だと逆効果
浄水器 とても簡単 高い 本体+フィルター交換代 フィルター交換を忘れずに
汲み置き 簡単 やや低い 無料 雑菌繁殖に注意
ウォーターサーバー とても簡単 非常に高い 月額費用 設置スペースが必要

トリハロメタンと健康リスクについて正しく理解する

トリハロメタンの中でもっとも多く検出されるのがクロロホルムです。動物実験では高濃度のクロロホルムに長期間さらされた場合に発がん性が認められていますが、これは水道水に含まれる濃度とは桁違いに高い量での実験結果です。

日本の水道水の基準値である総トリハロメタン0.1mg/L以下という数値は、体重50kgの人が1日2リットルを生涯にわたって飲み続けても健康に影響が出ないレベルとして設定されています。過度に不安になる必要はありませんが、気になる方は家庭での対策を取り入れることで、さらに安心して水を使うことができます。

なお、シャワーや入浴中にもトリハロメタンは皮膚や呼吸を通じて体内に取り込まれるとされています。浴室の換気をしっかり行うことや、シャワーヘッドに浄水フィルターを取り付けることも対策のひとつです。

浄水器を選ぶときのチェックポイント

家庭でトリハロメタン対策として浄水器を導入する場合、以下のポイントを確認しましょう。

まず、浄水器の除去対象物質に「総トリハロメタン」が含まれているかを確認します。JIS S 3201に基づく試験で除去性能が確認された製品であれば、安心して使用できます。蛇口直結型は2,000〜10,000円程度、据え置き型は10,000〜50,000円程度が相場です。

次に、フィルターの交換頻度と費用も重要です。一般的な蛇口直結型のフィルターは2〜4か月で交換が必要で、1本あたり1,500〜3,000円程度です。ランニングコストも含めて検討しましょう。

また、ポット型浄水器は冷蔵庫に入れておけるため、冷たい浄水をすぐに飲めるメリットがあります。一人暮らしの方や、浄水器の取り付け工事をしたくない方にはポット型も選択肢になります。

よくある質問(Q&A)

Q. トリハロメタンは煮沸何分で除去できますか?

A. 沸騰してから5分以上煮沸を続けることで、大部分のトリハロメタンを揮発させて除去できます。沸騰直後はかえって濃度が上昇する場合があるため、必ず5分以上加熱を続けてください。10分以上煮沸するとさらに確実です。

Q. 浄水器でトリハロメタンは完全に除去できますか?

A. JIS規格に適合した浄水器であれば、総トリハロメタンの除去率は80%以上とされています。ただし、フィルターの寿命を超えて使用すると除去性能が低下するため、定期的なフィルター交換が重要です。

Q. マンションの水道水はトリハロメタンが多いですか?

A. 受水槽(貯水タンク)を使用しているマンションでは、水の滞留時間が長くなることでトリハロメタンが若干増加する場合があります。管理組合に水質検査の結果を確認するとよいでしょう。直結増圧給水方式のマンションであれば、水道管から直接供給されるため影響は少ないです。

Q. 赤ちゃんのミルクに水道水を使っても大丈夫ですか?

A. 日本の水道水は基準値内に管理されているため、そのまま使用しても問題ありません。気になる場合は、5分以上煮沸してから冷ましたものを使うか、浄水器やウォーターサーバーを利用するとさらに安心です。

Q. 水道水をそのまま飲む国は少ないと聞きますが本当ですか?

A. はい、水道水をそのまま安全に飲める国は世界でも限られています。日本は水道法で厳格な水質基準が定められ、51項目もの検査項目をクリアした水が供給されています。トリハロメタンの基準も世界的に見て厳しい水準で設定されています。

Q. 自分の地域のトリハロメタン濃度を調べることはできますか?

A. お住まいの自治体の水道局Webサイトで水質検査結果を確認できます。多くの自治体では「総トリハロメタン」の数値を公開しているため、実際にどの程度の濃度なのかを知ることができます。

ナビ助
ナビ助
赤ちゃんがいるおうちは特に気になるよね。煮沸か浄水器を使えば安心だよ。気軽にできることから始めてみてね。

まとめ

水道水に含まれるトリハロメタンは、塩素消毒の過程で生成される副産物ですが、日本の水道水は厳しい基準(総トリハロメタン0.1mg/L以下)で管理されています。家庭での対策としては、5分以上の煮沸、浄水器の使用、ウォーターサーバーの活用が効果的です。

特に夏場は生成量が増えやすいため、こまめな対策を心がけるとよいでしょう。お住まいの地域の水質データは自治体のWebサイトで確認できますので、一度チェックしてみることをおすすめします。

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参考:クリンスイ「トリハロメタンって危険?」東京都水道局 水質FAQ

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