「朝起きたらまず水を飲むといい」という話を聞いたことがある方は多いでしょう。しかし、冷水がいいのか白湯がいいのか、何度くらいが最適なのかまで知っている方は意外と少ないものです。
この記事では、朝一番の水が体に与える影響や、健康をサポートする水の飲み方、最適な温度について詳しく解説します。毎日の水分補給をほんの少し意識するだけで、体のコンディションが変わってくるかもしれません。

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朝一番に水を飲むことが大切な理由
人は寝ている間にコップ約1〜2杯分(200〜500ml)の水分を汗や呼吸で失っています。朝起きたときの体は、軽い脱水状態にあるのです。
この状態で水を飲むことには、いくつかのメリットがあるとされています。
胃腸が目を覚ます
空っぽの胃に水が入ることで、胃腸が刺激されて動き出します。朝の排便リズムを整えたい方にとって、起床後の水分補給は習慣にしたいポイントです。
血液の巡りをサポートする
睡眠中に水分が失われると血液が濃くなりやすくなります。起きてすぐに水を飲むことで、血液中の水分を補い、巡りがスムーズになるようサポートできます。
体温を穏やかに上げる
白湯や常温の水を飲むと、内臓が温められ、体温が穏やかに上昇します。体温が上がると基礎代謝が活発になりやすいため、朝の一杯が一日のコンディションに良い影響を与えると考えられています。
朝に飲む水の最適な温度は?
朝一番に飲む水の温度は、50〜60℃の白湯がもっともおすすめされています。これは、体温(約37℃)よりやや高い温度で、内臓に優しく、体を温める効果が期待できるためです。
温度帯別の特徴
| 温度帯 | 特徴 | おすすめの場面 |
|---|---|---|
| 5〜10℃(冷水) | 爽快感がある、目が覚める | 夏場、運動後 |
| 15〜25℃(常温) | 体への負担が少ない | 日中の水分補給 |
| 50〜60℃(白湯) | 内臓を温め、体温上昇をサポート | 朝一番、就寝前 |
| 70℃以上(熱湯に近い) | 口の中をやけどするリスク | 冷ましてから飲む |
朝起きてすぐに冷たい水を飲むと、内臓がまだ目覚めていない状態で急激な刺激を受け、お腹を壊しやすい方もいます。冷え性の方や胃腸が弱い方は、常温水か白湯を選ぶとよいでしょう。

白湯の正しい作り方
白湯は沸騰させたお湯を冷ました飲み物です。正しい作り方を覚えておきましょう。
- やかんや鍋に水を入れ、強火で沸騰させる
- 沸騰したらフタを開けて弱火にし、10〜15分ほど沸かし続ける
- 火を止め、50〜60℃まで自然に冷ます
- ゆっくり時間をかけて飲む(一気飲みしない)
10〜15分沸かし続けることで、残留塩素やトリハロメタンも除去できるため、水道水から作る場合でも安心です。
忙しい朝は電子レンジで作る方法もあります。耐熱カップに水を入れて500Wで1分30秒〜2分ほど加熱すれば、飲みやすい温度の白湯が手軽に作れます。ただし、塩素の除去効果は煮沸に比べるとやや劣ります。
1日を通した効果的な水の飲み方
朝一番の水だけでなく、1日を通して適切なタイミングで水を飲むことが大切です。
こまめに少量ずつ飲む
一度に大量の水を飲んでも、体が吸収できる量には限りがあります。コップ1杯(150〜200ml)を1日6〜8回に分けて飲むのが理想的です。
のどが渇く前に飲む
のどの渇きを感じた時点で、すでに体は水分不足の状態です。のどが渇く前にこまめに水分を補給する習慣をつけましょう。
おすすめの水分補給タイミング
- 起床後すぐ
- 朝食の30分前
- 午前中の休憩時
- 昼食の30分前
- 午後の休憩時
- 入浴前
- 入浴後
- 就寝前

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水分補給を怠るとどうなる?脱水のサイン
日常的に水分が足りていないと、体にはさまざまなサインが現れます。以下の症状に心当たりがある方は、水分補給を見直してみてください。
- 尿の色が濃い黄色:水分が十分なときは薄い黄色〜無色透明ですが、濃い黄色の場合は水分不足のサインです
- 口や唇が乾く:唾液の分泌量が減っている状態で、軽い脱水の兆候です
- 頭痛やだるさ:水分不足で血液の巡りが悪くなると、頭痛や倦怠感が出ることがあります
- 集中力の低下:脳の約80%は水分でできているとされ、水分不足は集中力やパフォーマンスに影響します
- 便秘:水分が不足すると便が硬くなり、排便がスムーズにいかなくなります
高齢の方はのどの渇きを感じにくくなる傾向があります。「のどが渇いていないから大丈夫」ではなく、時間を決めてこまめに水を飲む習慣をつけることが大切です。
季節ごとの水分補給のポイント
春・秋
気温が穏やかで過ごしやすい季節ですが、意外と水分不足になりやすい時期です。「汗をかいていないから」と水分補給を怠りがちですが、皮膚や呼吸からの水分蒸発(不感蒸泄)は常に起きています。常温の水で1日1.5L程度を目安に飲みましょう。
夏
発汗量が増える夏場は、意識的に水分を増やす必要があります。水だけでなく、塩分やミネラルも一緒に補給することが大切です。スポーツドリンクや経口補水液を活用し、こまめに水分を摂りましょう。
冬
空気が乾燥する冬は、汗をかかなくても体内の水分が蒸発しやすくなります。暖房の効いた室内は特に乾燥しやすいため、加湿器を使いつつ、白湯や温かいお茶で水分補給を心がけましょう。

飲む水の種類と選び方
水道水
日本の水道水は安全基準を満たしており、そのまま飲むことができます。カルキ臭が気になる場合は浄水器を通したり、煮沸して白湯にしたりするとよいでしょう。
ミネラルウォーター
ペットボトルのミネラルウォーターは持ち運びに便利です。日本の製品は軟水が多く、飲みやすいものがそろっています。
ウォーターサーバー
温水と冷水がすぐに使えるウォーターサーバーは、白湯を手軽に作りたい方に最適です。朝の忙しい時間でも、温水と冷水を混ぜるだけで適温の白湯がすぐに用意できます。
水の飲みすぎには注意
健康のために水を飲むことは大切ですが、飲みすぎにも注意が必要です。
1日に必要な水分量は体重×30〜40mlが目安とされています(体重60kgの方なら1.8〜2.4L)。ただし、これは食事からの水分も含めた量なので、飲料としては1.2〜1.5L程度が目安になります。
短時間に大量の水を飲むと、血液中のナトリウム濃度が薄まる「水中毒」のリスクがあります。特にスポーツ時や暑い日は、水だけでなく塩分も一緒に補給することが大切です。
年代別の水分補給で意識したいポイント
20〜30代
仕事や育児で忙しい世代は、ついコーヒーやジュースで水分補給をしがちです。カフェイン飲料は利尿作用があるため、水分補給のメインは水にしましょう。デスクにマイボトルを置いておくと、こまめに飲む習慣がつきやすくなります。
40〜50代
加齢とともに体内の水分量は減少していきます。新生児は体重の約80%が水分ですが、成人では約60%、高齢者では約50%にまで減るとされています。意識的に水分を摂ることで、体内の水分量を維持しやすくなります。
60代以上
高齢になるとのどの渇きを感じにくくなる傾向があります。「のどが渇いていないから大丈夫」ではなく、時間を決めて飲む習慣が大切です。食事のときはもちろん、起床後、入浴前後、就寝前の水分補給を日課にしましょう。脱水による体調不良を防ぐことにつながります。
よくある質問(Q&A)
Q. 白湯と常温水、どちらが朝に向いていますか?
A. 冷え性の方や胃腸が弱い方には白湯(50〜60℃)がおすすめです。特に気にならない方は常温水でも十分です。大切なのは、起きてすぐに水分を補給する習慣をつけることです。
Q. 朝の水にレモンを入れるのは効果がありますか?
A. レモンに含まれるクエン酸やビタミンCが摂取できるため、好みで加えるのはよいでしょう。ただし、空腹時にレモン水を飲むと胃に刺激を感じる方もいるため、濃くしすぎないよう注意してください。
Q. 就寝前に水を飲むと夜中にトイレに起きませんか?
A. 就寝の1時間前までにコップ半分〜1杯程度の水を飲むのがおすすめです。飲む量を調整すれば夜間のトイレの頻度を抑えつつ、睡眠中の脱水を予防できます。
Q. 水を飲む習慣が続かないときのコツはありますか?
A. マイボトルを持ち歩く、スマートフォンのリマインダーを設定する、デスクやテーブルに水を置いておくなどの方法がおすすめです。ウォーターサーバーがあると温水も冷水もすぐに使えるため、白湯を作る手間が省けて習慣が続きやすくなります。
Q. 運動中はどのくらい水を飲めばいいですか?
A. 運動の30分前にコップ1杯、運動中は15〜20分ごとに150〜200ml程度が目安です。運動後は失われた水分を補うため、体重が1kg減るごとに約500〜1000mlの水分を摂取するとよいでしょう。大量に汗をかいた場合はスポーツドリンクで塩分も合わせて補給してください。

まとめ
朝一番の水分補給は、睡眠中に失われた水分を補い、胃腸や血液の巡りをサポートする大切な習慣です。最適な温度は50〜60℃の白湯とされていますが、常温水でも十分な効果が期待できます。
1日を通してコップ1杯ずつこまめに水を飲み、のどが渇く前に水分を補給することを心がけてみてください。毎日の小さな習慣が、体のコンディションを支える力になります。
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参考:ウォータースタンド「水を飲むタイミングと正しい飲み方」、クリンスイ「白湯とお湯の違いとは?正しい白湯の温度や作り方」
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