災害への備えとして「水の備蓄をしなければ」と思いつつも、具体的に何をどれだけ用意すればよいのか迷われている方は多いのではないでしょうか。
地震や台風などの災害が発生した際、最も重要なライフラインとなるのが「水」でございます。飲料水の確保は、まさに命に直結する問題です。
この記事では、水の備蓄に必要な量から保存期間、効果的な保管方法まで、包括的にお伝えいたします。ご家族の安全を守るための参考にしていただければ幸いです。
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水の備蓄が必要な理由
災害時は水道が止まる
大規模な地震が発生すると、水道管の破損や浄水場の被害によって断水が起こります。東日本大震災では最大約230万戸が断水し、完全復旧までに数週間から数ヶ月を要した地域もございました。
支援物資が届くまでに3日間かかる
内閣府の防災指針では「最低3日分の備蓄」が推奨されております。ただし、大規模災害の場合は支援物資の到着が遅れる可能性もございますので、理想的には1週間分の備蓄をお持ちになることをおすすめいたします。

1人あたりの必要量
飲料水は1日3リットルが目安
内閣府は1人1日3リットルの備蓄を推奨しております。これは飲料水と調理用水を合わせた量でございます。
3日分で9リットル(2Lペットボトル約5本)
ご家族の人数を掛けると、意外なほどの量になります。
- お一人暮らし:9L(2Lペットボトル5本)
- 2人世帯:18L(2Lペットボトル9本)
- 4人世帯:36L(2Lペットボトル18本)
1週間分なら21リットル
南海トラフ地震などの大規模災害に備えるのであれば、1人21L(2Lペットボトル約11本)が理想でございます。4人世帯で84L(2Lペットボトル42本)と、かなりの量になりますが、収納場所を工夫しながら少しずつ備えていくことが大切です。
備蓄に適した水の種類
1. 長期保存水
防災用に開発された長期保存水は、保存期間が5〜15年と大変長いのが特徴でございます。通常のミネラルウォーターより割高ではございますが、交換の手間が少ないというメリットがございます。
- 保存期間:5〜15年
- 価格帯:2Lあたり200〜500円
2. 通常のミネラルウォーター
スーパーで手軽に購入できるペットボトルの水でございます。保存期間は1〜2年ですが、安価で入手しやすいため、ローリングストック法と組み合わせるのに最適です。
- 保存期間:1〜2年
- 価格帯:2Lあたり80〜130円
3. ウォーターサーバーのストックボトル
ウォーターサーバーをご利用の方は、ボトル(12L)を常に1〜2本余分にストックしておくだけで、数日分の備蓄を兼ねることができます。ペットボトルとウォーターサーバーのコスパ比較については以下の記事で詳しくまとめております。



ローリングストック法が最も効率的
ローリングストック法とは
日常的に使用する水を多めにストックしておき、使った分だけ買い足していく方法でございます。賞味期限切れを防ぎながら、常に一定量の備蓄を維持できるという大変優れた手法です。
具体的な実践方法
- 2Lペットボトルを箱買いする(6本入り×3箱=36L)
- 古いものから順に日常で消費する(料理やお茶作りなど)
- 1箱を使い切ったら1箱買い足す
- 常に2箱以上(24L以上)をキープする
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水の正しい保管方法
直射日光を避ける
ペットボトルは直射日光が当たると劣化が進みます。押し入れ、クローゼット、階段下などの暗所に保管されてください。
高温多湿を避ける
夏場の車内やベランダは高温になるため適しておりません。室温が安定している場所に保管するのが最善でございます。
分散して保管する
1カ所にまとめて保管すると、その場所が被災した場合にすべてを失ってしまうリスクがございます。複数の部屋に分散して保管することで、リスクを軽減できます。
床に直接置かない
直接床に置くと、床の臭いが移ったり結露によるカビの原因になったりいたします。すのこやラックの上に置くことをおすすめいたします。なお、1日あたりの適切な水分摂取量については以下の記事で詳しく解説しております。



災害時における水の使い方
使用の優先順位
- 飲料水:最優先でございます。脱水は命に関わります
- 調理用水:食事の準備に使用いたします
- 衛生用水:手洗い、歯磨きなどに使用いたします
トイレ用の水は別途確保されることをおすすめいたします(浴槽の残り湯を溜めておく、ポリタンクに水道水を入れておくなどの方法がございます)。
給水車が到着した場合の対応
ポリタンクやペットボトルをあらかじめ用意しておきましょう。折りたたみ式のウォータータンク(10〜20L)はホームセンターや100円ショップで手頃な価格で入手できます。
よくある質問
Q. 賞味期限が切れた水は飲めますか?
未開封であれば、賞味期限を多少過ぎた水でも飲用可能でございます。ペットボトルの水の賞味期限は「内容量が表示より減る期限」を示したものであり、品質そのものが急激に劣化するわけではございません。ただし、保管状態によりますので、異臭や濁りがないかご確認ください。
Q. 水道水をペットボトルに入れて備蓄できますか?
水道水には塩素が含まれておりますので、清潔な容器に入れて冷暗所で保管すれば3日程度は保存可能でございます。ただし、市販のミネラルウォーターに比べると保存期間が短いため、こまめな入れ替えが必要です。
Q. 非常持ち出し袋にはどれくらいの水を入れるべきですか?
非常持ち出し袋には500mlのペットボトルを2〜3本入れておくのが現実的でございます。大量の水は重くて持ち出せませんので、残りは自宅に備蓄しておく形をおすすめいたします。


まとめ:水の備蓄は「今日から」始められます
水の備蓄は特別な準備品を購入する必要はございません。スーパーでペットボトルを箱買いするだけで、すぐに始めることができます。ローリングストック法を活用すれば、賞味期限切れの心配もございません。
ご家族を守るためにも、まずは1人3日分(9L)からスタートして、徐々に1週間分まで備蓄量を増やしていかれることをおすすめいたします。災害はいつ起きるかわかりませんので、備えは早いに越したことはございません。
参考リンク:
水の備蓄に関する追加Q&A
Q. ウォーターサーバーのボトルは災害備蓄になりますか?
宅配型ウォーターサーバーのボトルは備蓄水としても活用できます。未開封の状態で6ヶ月〜1年程度の賞味期限がありますので、常に数本のストックを持つ「ローリングストック法」として活用するのがおすすめです。ただし停電時にサーバーが使えないモデルもあるため、別途備蓄用のペットボトルも用意しておくと安心です。
Q. 備蓄水の保管場所はどこがよいですか?
直射日光が当たらず、高温にならない場所が最適です。押し入れやクローゼットの下段、床下収納などが定番の保管場所です。ガスコンロの近くや窓際は温度変化が大きいため避けてください。段ボールのまま保管する場合は、床に直接置かずにすのこを敷くと湿気対策になります。
Q. 赤ちゃんがいる家庭は通常より多めに備蓄すべきですか?
赤ちゃんのミルク作りに使う水も必要ですので、通常の備蓄量に加えて1日3L程度を追加で見込んでおくと安心です。軟水のミネラルウォーターや赤ちゃん専用水を備蓄しておくのがおすすめです。


※この記事の情報は記事執筆時点のものでございます。お住まいの地域のハザードマップもあわせてご確認ください。
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