「血液をサラサラにしたい」「ドロドロ血液が心配」という声は多く聞かれます。実は、毎日の水分補給が血液の状態に大きく関わっていることをご存じでしょうか。
この記事では、水分補給と血液の粘度の関係、ドロドロ血液のリスク、そして血液をサラサラに保つための正しい水の飲み方について解説します。

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血液と水分の関係
血液の約半分は「血漿(けっしょう)」と呼ばれる液体成分で構成されています。そして、この血漿の約90%は水分です。つまり、血液のスムーズな流れを維持するには、十分な水分が不可欠なのです。
体内の水分が不足すると、血漿中の水分も減少し、血液の粘度が上昇します。いわゆる「ドロドロ血液」の状態です。粘度が高い血液は血管の中をスムーズに流れにくくなり、全身への酸素や栄養素の供給が滞る原因になるとされています。
ドロドロ血液が引き起こすリスク
血液の粘度が高い状態が続くと、さまざまな健康リスクが高まるといわれています。
血圧の上昇
粘度の高い血液を送り出すために、心臓はより強い力で血液を押し出す必要があります。その結果、血圧が上昇しやすくなるとされています。高血圧は動脈硬化や心臓病のリスクにつながる重要な要因です。
血栓のリスク
ドロドロの血液は血管内で固まりやすく、血栓(血の塊)ができるリスクが高まります。血栓が脳の血管を詰まらせれば脳梗塞、心臓の血管を詰まらせれば心筋梗塞につながるおそれがあります。
エコノミークラス症候群
長時間同じ姿勢で座り続けることで足の血流が悪くなり、血栓ができるエコノミークラス症候群も、脱水が大きなリスク要因のひとつです。飛行機だけでなく、デスクワークや車の長距離運転でも注意が必要です。
水を飲むだけで脳梗塞や心筋梗塞を完全に防げるわけではありません。これらの疾患は生活習慣全体やもともとの体質、遺伝的要因など複合的な原因で起こります。水分補給はあくまで対策のひとつとして位置づけてください。
水分補給で血液をサラサラに保つためのポイント
血液の状態を良好に保つための水分補給には、いくつかのコツがあります。
こまめに少量ずつ飲む
一度に大量の水を飲んでも、体は一気に吸収できません。余分な水分はそのまま尿として排出されてしまいます。1回あたりコップ1杯(約200ml)を、1〜2時間おきに飲むのが理想的です。
起床時の水分補給は特に重要
睡眠中は呼吸や発汗によって約500mlもの水分が失われます。そのため、朝起きた直後は1日の中で最も血液がドロドロになりやすい時間帯です。起床後すぐにコップ1杯の水を飲むことは、血液の粘度を下げるうえで非常に大切です。
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就寝前にも水を飲む
夜間の脱水を防ぐために、就寝前にもコップ半分〜1杯程度の水を飲んでおきましょう。ただし飲みすぎると夜中にトイレに起きてしまうため、適量を心がけることが大切です。
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入浴前後の水分補給
入浴中は体温上昇と発汗により、思った以上に水分が失われます。特に長風呂や半身浴をする方は、入浴前と入浴後にそれぞれコップ1杯の水を飲むことを意識しましょう。

1日の理想的な水分摂取スケジュール
血液をサラサラに保つための1日の水分摂取タイミングをまとめます。
- 起床直後:コップ1杯(約200ml)
- 朝食時:コップ1杯
- 午前中(10時頃):コップ1杯
- 昼食時:コップ1杯
- 午後(15時頃):コップ1杯
- 夕食時:コップ1杯
- 入浴前後:コップ1杯ずつ
- 就寝前:コップ半分〜1杯
これで約1.5〜1.8リットル程度の水分摂取になります。食事からも水分は摂れるため、合計で1日に必要な量をカバーできる計算です。
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血液がドロドロになりやすい時間帯と季節
血液の粘度は1日の中でも、また季節によっても変動します。リスクが高い時間帯・季節を知っておくことで、効果的な対策が可能になります。
明け方〜早朝が最もリスクが高い
睡眠中は6〜8時間にわたって水分を摂らないため、明け方から早朝にかけて血液の粘度が最も高くなります。脳梗塞や心筋梗塞が早朝に多いのも、この時間帯の血液ドロドロが一因とされています。だからこそ、起床直後のコップ1杯の水が重要なのです。
夏場は脱水による血液ドロドロに注意
暑い季節は発汗量が増え、意識的に水分を摂らなければ血液の粘度が上がりやすくなります。エアコンの効いた部屋にいても、空気の乾燥で知らず知らずのうちに水分が失われていることがあるため、季節を問わず注意が必要です。
冬場もリスクは高い
冬は暖房による乾燥で体の水分が蒸発しやすく、喉の渇きも感じにくいため、夏場と同様に脱水リスクがあります。寒さで血管が収縮する影響も加わるため、冬場こそ意識的な水分補給が求められます。
水以外で血液の状態に良い影響を与える生活習慣
水分補給に加えて、生活習慣全体で血液の状態を良くすることが大切です。
適度な運動
ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動は、血流を促進し、血管の柔軟性を保つのに役立ちます。1日30分程度の有酸素運動を習慣にすることが推奨されています。運動中の水分補給も忘れずに行いましょう。
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食事の見直し
青魚に含まれるDHA・EPAは血液の流れを良くする働きがあるとされています。また、玉ねぎ・にんにく・納豆なども血液サラサラに役立つ食材として知られています。反対に、脂質や糖質の摂りすぎは血液をドロドロにする原因となるため、バランスの良い食事を心がけましょう。
禁煙
喫煙は血管を収縮させ、血液の粘度を上げることが知られています。タバコに含まれるニコチンは血小板の凝集を促進し、血液が固まりやすい状態を作ります。禁煙することで、比較的短期間で血流の改善が期待できるとされています。
ストレス管理
過度なストレスは交感神経を刺激し、血管の収縮や血圧の上昇を招きます。ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌が増えると、血糖値や血圧が上昇し、血液がドロドロになりやすくなります。十分な睡眠やリラックスできる時間を確保することも、血液の状態を良好に保つためには重要です。
十分な睡眠の確保
睡眠不足は血圧の上昇やストレスホルモンの増加を招き、血液の粘度にも悪影響を与えるとされています。1日7〜8時間の質の良い睡眠を心がけましょう。寝る前のスマートフォンの使用を控え、寝室の温度を快適に保つことが質の良い睡眠につながります。

こんな人は特に注意が必要
血液の粘度が上がりやすいのは、以下のような方です。
- 高齢者:加齢とともに喉の渇きを感じにくくなり、水分摂取量が自然と減りがちです
- デスクワーク中心の方:長時間座りっぱなしで水分補給を忘れやすい傾向があります
- 汗をかきやすい方:夏場や運動後は特に血液の粘度が上がりやすくなります
- 飲酒量が多い方:アルコールの利尿作用で体内の水分が失われやすくなります
- 持病のある方:糖尿病や高血圧など、もともと血流に影響する持病がある方は特に注意が必要です
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Q&Aコーナー
Q. 水道水でも効果はありますか?
血液の粘度を下げるという意味では、水道水でもミネラルウォーターでも基本的には同じです。大切なのは水の種類よりも、十分な量をこまめに摂取することです。
Q. お茶やコーヒーでも水分補給になりますか?
カフェインを含む飲料には利尿作用があるため、水分補給としてはカフェインを含まない水・白湯・麦茶などが適しています。お茶やコーヒーも一定の水分摂取にはなりますが、それだけに頼るのではなく、純粋な水をメインにするのがおすすめです。
Q. 血液検査でドロドロかどうかわかりますか?
一般的な健康診断の血液検査では、ヘマトクリット値(血液中の赤血球の割合)や赤血球数、コレステロール値などから血液の状態を推測できます。気になる方は、かかりつけ医に相談してみましょう。
Q. 水分補給と血圧の関係は?
水分が不足すると血液の量自体が減少し、体はそれを補おうとして血管を収縮させます。その結果、血圧が上昇する傾向があります。適切な水分補給を続けることで、血液量が保たれ、血圧が安定しやすくなるとされています。ただし、高血圧の治療中の方は医師の指示に従い、水分の摂取量についても相談することをおすすめします。
Q. 白湯と冷水、血液にはどちらがいい?
体への吸収率は5〜15℃のやや冷たい水が高いとされていますが、白湯には胃腸の血流を促進する作用が期待できます。どちらにもメリットがあるため、朝は白湯で体を温め、日中は常温〜やや冷たい水でこまめに補給するなど、使い分けるのがおすすめです。
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まとめ
血液の約半分は水分で構成されているため、水分補給は血液の状態に直結します。水分が不足すると血液の粘度が上がり、血圧の上昇や血栓のリスクが高まるとされています。
起床時・就寝前・入浴前後を中心に、1日を通してこまめに水を飲むことが、血液をサラサラに保つための基本です。食事・運動・禁煙などの生活習慣の改善と併せて、日々の水分補給を見直してみてはいかがでしょうか。
参考:日本トリム|水分と血液の関係、健康長寿ネット|水は1日どれくらい飲めば良いか
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