「実家の井戸水はそのまま飲んでも大丈夫なのだろうか」「災害対策として井戸を掘ったけれど、水質は問題ないのだろうか」と不安に感じている方は多いのではないでしょうか。
結論から申し上げますと、井戸水は水質検査を行い問題がなければ飲用可能です。ただし、水道水のように浄水処理されていないため、検査なしで飲むのはリスクがございます。見た目がきれいでも安全とは限りません。
この記事では、井戸水に含まれる可能性のある有害物質、検査方法、安全にお使いいただくためのポイントを詳しく解説いたします。ご家族の健康を守るための参考になさってください。
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井戸水はそのまま飲めるのか
無検査で飲むのはリスクがあります
井戸水は地下水を汲み上げたもので、水道水のように塩素消毒されておりません。そのため、細菌や有害物質が含まれている可能性がございます。見た目が澄んでいても、目に見えない汚染が潜んでいるケースがありますので注意が必要です。
水質検査をすれば安心して飲めます
きちんと水質検査を行い、問題がないことが確認できれば飲用可能です。実際に井戸水を飲料水としてお使いになっているご家庭は全国に多数ございます。「検査してから飲む」ということが何よりも重要です。

井戸水に含まれる可能性のある有害物質
- 大腸菌:動物の糞便由来で、下痢や腹痛の原因となる
- 硝酸態窒素:農薬や肥料由来。赤ちゃんのメトヘモグロビン血症の原因となるため要注意
- ヒ素:地層由来で、長期摂取により健康被害のリスクがある
- マンガン・鉄:地層由来。健康被害は少ないが、味や色に影響が出る
- 有機溶剤(トリクロロエチレン等):工場跡地の近くなどで検出されることがある
井戸水の水質検査方法
1. まずは保健所に相談する
最初に行うべきは地域の保健所への相談です。検査機関を紹介してもらえるほか、その地域特有の汚染リスクについてもアドバイスが受けられます。ここからスタートされるのが確実です。
2. 登録検査機関に依頼する
厚生労働大臣の登録を受けた水質検査機関に検体をお送りいただき、検査を受ける方法です。検体の採取方法は検査機関から丁寧に指示がございますのでご安心ください。
3. 最低限チェックすべき検査項目
飲用目的であれば、以下の項目を最低限検査しておくことをおすすめいたします。
- 一般細菌
- 大腸菌
- 硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素
- 鉄及びその化合物
- 塩化物イオン
- 有機物(TOC)
- pH値
- 味・臭気・色度・濁度
これは厚生労働省が定める「飲用井戸等衛生対策要領」の11項目検査に該当いたします。

4. 検査費用の目安
基本的な11項目検査で5,000~15,000円程度が相場です。水道法の51項目すべてを検査する場合は50,000~100,000円程度かかりますが、飲用目的であれば11項目検査で十分です。
5. 検査頻度は年1回が目安
最低でも年1回の検査が推奨されております。周辺環境に変化があった場合(近くで工事が始まった、大雨の後など)は、追加で検査されると安心です。
井戸水を安全にお使いいただくためのポイント
1. 定期的な検査を怠らない
地下水の水質は季節や周辺環境の変化で変わることがございます。「前回の検査で問題がなかったから今回も大丈夫」とは限りませんので、毎年しっかり検査を受けてください。
2. 煮沸してから飲む
細菌が心配な場合は、煮沸してからお飲みいただくのが安心です。ただし、ヒ素や硝酸態窒素は煮沸では除去できない点にご注意ください。水質検査で問題がないことを確認されたうえでのご利用が前提です。
3. 浄水器を設置する
井戸水対応の浄水器を設置されますと、鉄やマンガン、細菌などを除去できるため安心感が高まります。飲料水として日常的にお使いになる場合は、浄水器の導入をご検討ください。
井戸水対応の浄水器を選ぶ際は、除去対象物質をしっかり確認しましょう。一般的な蛇口直結型浄水器では不十分な場合もございますので、井戸水専用モデルの検討をおすすめいたします。
4. 井戸の周辺を清潔に保つ
井戸の周辺に汚水が流れ込まないようにすることも大切です。ペットの糞尿、農薬、肥料などが井戸の近くにないかチェックしてください。
5. 赤ちゃんには使わないのが安全
水質検査で問題がなくても、赤ちゃんのミルク作りには水道水か市販の軟水をお使いいただくのが安全です。赤ちゃんは有害物質の影響を受けやすいため、慎重に対応されることをおすすめいたします。

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よくある質問(FAQ)
Q. 井戸水の検査はどこに依頼すればよいですか?
まずはお住まいの地域の保健所にご相談ください。保健所から登録検査機関をご紹介いただけます。インターネットで「水質検査 お住まいの地域名」と検索されるのも有効です。
Q. 井戸水の検査はどのくらいの頻度で受けるべきですか?
最低でも年1回の検査が推奨されております。近くで工事が行われた場合や大雨の後など、周辺環境に変化があった際は追加検査をおすすめいたします。
Q. 井戸水は料理に使っても大丈夫ですか?
水質検査で問題がないことが確認できていれば、料理にもお使いいただけます。ただし、検査を受けていない場合は飲用・料理とも避けていただく方が安全です。
Q. 井戸水のにおいが気になる場合はどうすればよいですか?
においの原因は鉄分やマンガン、硫化水素などさまざまです。まずは水質検査で原因を特定し、必要に応じて浄水器の設置や井戸の清掃をご検討ください。
まとめ:井戸水は検査してから飲みましょう
井戸水は水質検査を行い問題がなければ飲用できますが、無検査で飲むのはリスクがございます。必ず検査を受けていただき、年1回の定期検査も欠かさずに行ってください。
ご家族の水の安全は優先度の高い事項です。災害時の備えとして井戸を持つのは非常に有意義なことですので、正しい知識を身につけて安全にご活用ください。
参考リンク:
井戸水に関する追加Q&A
Q. 井戸水の水質検査はどこに依頼すればよいですか?
お住まいの地域の保健所や、登録検査機関に依頼できます。費用は検査項目によりますが、基本的な11項目の検査で5,000〜15,000円程度です。自治体によっては無料または補助金付きで検査を受けられることもありますので、まずはお住まいの市区町村に問い合わせてみてください。
Q. 井戸水をウォーターサーバーに入れて使うことはできますか?
浄水型ウォーター���ーバーに井戸水を入れることは推奨されていません。浄水型サーバーのフィルターは水道水を前提に設計されており、井戸水に含まれる成分を完全に除去できない可能性があります。井戸水を安全に飲みたい場合は、専用の浄水設備を設置するか、定期的な水質検査を受けてください。
Q. 井戸水が安全だった場合でも、再検査は必要ですか?
年に1回以上の定期検査が推奨されています。周辺環境の変化(工事、農薬の使用、自然災害など)によって水質が変わる可能性があるためです。特に大雨や地震の後は臨時の検査を受けることをおすすめします。

※この記事の情報は一般的な内容です。井戸水の安全性は地域や環境によって大きく異なります。必ず専門機関の検査を受けてください。
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